Alice
□真実を知る為
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「翼先輩はそれを知ってどうしたいんですか?・・・同情?自己満足?一体なんなんですか?」
『言い方きつくて嫌がられたらこれで最高。リマの思うツボになる。はやくこの人にきらわれなきゃ。』
翼「同情とかじゃねえよ!ただ同じ特力なんだからみんな仲良くしようって。」
「ばかばかしいですね。・・・翼先輩にはあの誘拐された日にずいぶんとお世話になったことは感謝しています。ですが、それとこれとは別です。」
翼「何が別なんだよ!」
「翼先輩の知るべきことではありません。・・・知ったところで何も変わりませんし、この先変えるつもりもありません。」
翼「何でだよ!お前このまま嫌われ者になるつもりかよ!」
「はい。」
翼「そんなの悲しいじゃんか!・・・俺は
絶対にのけものにさせねえからな!」
「先輩にできるものならやってみては?・・・少なくとも私のアリスについて言った瞬間、皆きっと何も言わずに私の周りから離れていってくれるでしょうからね。先輩がどうこう頑張ろうと私は嫌われることになっているんですから。・・・さ、もう帰って下さい。これでも病み上がりなので。」
翼「・・・また来るからな。じゃ。」
翼は難しい顔をしながら部屋を出た。