Alice
□壁
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修哉「・・・わかった。」
修哉の返事を聞いてユリは頭を上げた。
ユリ「ありがとうございます。」
修哉「ただし。」
ユリ「?」
修哉「もし、どうしても辛くなったり、俺に何か手伝えることがある時は言ってほしい。
」
ユリ「わかりました。」
修哉「うん。」
ユリ「それじゃあ、これで交渉成立ということで。」
修哉「あぁ。」
ユリ「それでは、失礼します。」
修哉「じゃぁな。」
そう言って修哉はユリに背を向けて歩き出した。
ユリは修哉が歩いていく背中を見て誰に言うわけでもなく呟いた。
「あなたもあの人とよく似て優しいんですね・・・」