Alice
□壁
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棗「っ!お前、馬鹿にしてんのか?」
ユリ「まさか。そんなつもりはございません。・・・ただ、本当に知りたいのならご自分でお調べになって下さい。
私から話す事などございませんので。」
棗「いい加減にし「それから!
ユリ「それから、あなたが何を見て何をお聞きになったのかは知りませんが、私とリマのやりとりを見ていたのなら、誰にも言わないようにお願いしますね。」
ユリはそういい残すと棗に背を向けて去っていこうとした。
棗「ッチ・・・。まてよ。もし、誰かに言ったらどうなる。」
ユリ「あなたとあなたからお話をお聞きになった人を殺すまでです。」
棗「・・・!ふざけんなっ!お前に殺せるわけないだろ!」
棗がそういった瞬間、ユリは棗の後ろに立ち、首にナイフをつきつけていた。
ユリ「何なら試してみますか?・・・私は人殺しだから。ためらうこともございませんし、情けをかけるつもりもございません。・・・少しは自分の言動に気をつけたほうがよろしいかと思います。」
ユリは棗から手を離すとゆっくりと離れた。そして「それでは、失礼いたします。」と言い残して消えた。
棗「・・・ッ!なんなんだよっ!」
棗はその場に座り込み、地面にこぶしを強くをたたきつけた。