ハートの海賊団
□最終着地地点
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ハートの海賊団、戦闘員の一人、彼の名前はバンダナ。通称バン。その名のとおり、バンダナを身に付けている。
「いつも同じ柄だけどずーっと付けっぱなの?」
「いやいや、同じ柄のを何枚も持ってんの。」
耳にたくさん付けている金のピアスに映える銀髪をしていて、その整った顔立ちと歯の浮くような甘い台詞を駆使し、女の子をナンパしまくる。同じクルーのシャチが主に被害を被っている。
「おいナナシ!アイツなんとかしてくれよ!!」
「いやぁーあれは最早習慣といいますか癖といいますか…。私に言われても困ります。」
そして、その甘いマスクに似合わない鋼の肉体と剛力を持って敵を蹴散らす。
「女の子と遊ぶには体力がいるからね〜荷物持ちでもなんでもできるから便利でしょ?」
(なんという才能の無駄遣い…。)
同じクルーのワカメとは通じるものがあるらしい。
「ちょ、止めて。あんなチャラ男と一緒にしないで。美しいモノが好きってとこ位しか共通してないから!」
「わりと似てるトコあるよ。」
「マジで止めて…!!鳥肌止まんない!!」
恐怖系にめっぽう弱い。
「くるー♪きっとくるー♪」
「…。(←しゃがみこんで耳を塞ぐ。)」
女の子が困っているのはほっておけない性格である。
「キャー!肩に芋虫!!」
「大丈夫?(芋虫を摘まんでぽいっ)」
「あ、ありがとうございます!お名前は…。」
「名乗る程の者じゃないよ。じゃあねお嬢さん♪」
〜路地裏〜
「ぐにゃってしたぐにゃってしたぐにゃってしたぐにゃってしたぐにゃってしたぐにゃってしたぐにゃってしたぐにゃってした…!!!!!!!!」
(全力で手を洗ってる…。)
それが例え苦手な虫が関わっていても。
お酒は嗜む程度に好む。ただ勧められるとついつい飲んでしまい、泥酔することもしばしば。
「おろろろ●%※◎★…!!」
「はーい五苓散のんで安静にしましょーねー。」
皆とばか騒ぎするのも大好き。
「正直に答えろ、おれのマグカップ割ったのは誰だ?」
「「「…。」」」
「”ROOM”」
「「「すいませんでしたァ!!」」」
ファッションセンスは抜群だが、歌の歌唱力は壊滅的である。
「愛゙を゙込゙め゙でぇ゙花゙束゙を゙〜゙♪゙」
(花束が枯れ果てそう…。)
歌は音痴だがダンスは得意。
「いや!歌もおれ上手だろ!?」
「「「それは無い無い。」」」
普段ヘラヘラしているが、実は人一倍仲間思いの熱い一面も持っている。先輩後輩のウケも悪くはない。
「あれで女にだらしなければなァ。」
「な。」
そんな彼が。
「ナナシー。構って?」
「はいはい。この仕事が終わってからねー。」
「え゙ー?」
「えーじゃない。またペンギンに怒られても知らないよ。」
「はーい。」
私の自慢の彼氏です。
(なぁナナシ。)
(なんですか船長。)
(あんな女ったらしのどこがいいんだ?)
(Σおれも気になる…!!)ソワソワ。
(顔。)
(Σ)
(嘘です。私にだけ『愛してる』って言ってくれるトコロですよ。)
(ッ!ナナシー!!大好き!愛してるぞー!)
(はいはい。)
(((…ゴチソーサマデス。)))