昊と少女と少年と…

□T
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ワタシハダレ?

ココハドコ?

ナンデマックラナノ?


目を開くと、そこは真っ暗な世界だった。音も光もない、闇に覆われた世界。
ワタシは、無重力のようにフワフワと浮かび漂っていた。



『目が覚めましたか?』


暗闇の中から湧き出てきた透き通った声。しかし、周りにはなにも無くただただ闇が続いているだけ。


『あなたは、神から選ばれたのです。ここは『空間』の狭間。何も見えないところです。』


淡々と話してくる声の主。ワタシはうん、とも すん、とも言わず聞いていた。イヤ、それしかできなかった。


『あなたは今からとある場所に行き、あることを学びます。それがあなたの使命です。』


瞬間、闇の中から一点の光が見えた。ワタシは無意識にその光に手を伸ばし掴もうとする。自分の手がはっきりと目に映った。白く、細い手は光を掴もうと、必死に握る。光が手によって包まれた。かと思ったら、光が手の中から漏れ出して、一瞬にしてワタシは光に吸い込まれた。温かく、心地よい。


『いってらっしゃい。あなたが過ごすひと時を安からなものに。いくつもの試練を越えて、大切なものを得るのです。』


ワタシは目を閉じた。光がワタシ全体を包み込み、温かなひだまりの香りをさせて、白く消えていく。


『最後に、名前を捧げましょう。 あなたの名前は…――――』








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