★第壱章 番外編&短編集★
□運命〜Intertwine feeling〜第2話
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―PHASE2 Despair―
その後もラークは淡々と暗殺を熟し、大小問わず戦闘が行われれば前線へと赴いた。
抗う者怯え逃げる者関係無しに一人また一人と殺していく。
近頃では時折返り血を浴びずに、素早く殺すテクニックさえ身につけていた。
その時の姿はまるで高性能な殺人マシーンである。
またカレンとの会話も、近頃アカデミーで顔を合わせる回数が増えたせいか、以前に比べれば多くはなった。
しかし、依然ラークの他人に対する価値観は全くといって良いくらい、変わることが無い。
そして、ラークの初陣から早4年が過ぎようとしていた。
「ラーク様…?」
「っ!?」
アカデミーでは呼ばれない様な呼び方に大きな反応で振り向く。
始めこそは誰が何故呼ぶのか分からなかった。
だが、呼んだ相手の紺色の髪と鮮やかなエメラルドグリーンの瞳を見るや、すぐに理解する。
「…レイス……?」
「僕の事、覚えていて下さったんですか!?光栄です、ありがとうございます!!」