☆巡り逢う翼第1章☆

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第11話 交錯する光と影
罪とは…贖―あがな―いとは何か――。

冴と再会する事も出来ずに、突き返されたラーク。
遣り場の無い悔しさとやるせなさに、憤る彼に別れ際クラットは儚げに微笑んでこう尋ねる。

「王子は罪と罰を超えたその先に、何があるのだと思います?」

光は抱き締める希望を胸にその時を待つ。
影は退路を奪い絶望を手に砂時計を回す。

第12話 緋色に染まりし昊天―そら―
機は熟したと判断したラークは、遂に冴の奪還を決意する。
対するキラはある決断を自身に下す。

一方のカレンは、純真な心で接してくる冴に次第に心が揺らぎ始めていた。

その完璧な鬼女に成り切れない心の優しさが、ラークの仲間を切り捨て諦められない甘さが、哀絶な悲劇を呼び寄せる。

第13話 音にならない慟哭
殺したかった訳じゃない。ただ…あなたを死の運命―さだめ―から護りたかったの。
あなたは赦された存在なんだって伝えたかっただけ。

第14話 逝きし者――残されし者
名門当主の急逝。唯一の血を分けた姉弟―きょうだい―にして、たった1人の家族。

家族全てを奪われる形で失ったレイス。
極度のショックと喪失感のあまり、生きる意味を見失い単独行動に走り出し行方不明となってしまう。

一方のラークは後味の悪い結末に、冴の奪還成功を素直に喜べずにいた。
今も目に焼き付いた光景が、胸の奥底で固く蓋をした筈の記憶と朧気に重なる。

そんな彼等を嘲笑うかの様に、世界は無情な速さで動き出した……。

第15話 魔ならざる鬼
ラークの突然の失踪。予想外の人物からの支援。
そして義兄より明かされし、罪深き真実。
だがそれは呼び寄せてはならない、対をなす破壊者を目覚めさせてしまう。

静かに回っていた歯車が、少しずつ噛み合わなくなっていく。

未来に迷う彼―か―の許へ向かう前夜、町外れで冴は一人の悪魔と出会う。
一時に過ぎぬ出逢い……それはもう一人の引き裂かれし者の始まり…"魔ならざる鬼"の宿命――。

第16話 望まざる覚醒
危機一髪の所で冴達を救ったのは、魔界へ来た目的でもある彼の待ち人だった。だが、どこか様子がおかしく……。

一方冴の身体にも徐々に異変が起きる。それは望まざる変化――覚醒の砲火となってしまうのか?

第17話 迷路内での奇跡
再び目覚め暴走しだした冴。動き様は宛ら冥天そのもの。
嘗て鬼天に次ぐ強さを誇った力に、キラは苦戦を強いられる。

それは避けるべきでありながら、避けざるをえない剣呑な覚醒。
不気味に黒光りを放つ刃を鈍らせたのは、偶然か必然か彼の名だった。
そして静かに近付く区切られし日――。

第18話 アルフレッドハイネケン
突如として現れた、水髪紺眼の若々しい女性。その者の口から告げられた事実にレイスは蒼然と言葉を失う。

戦禍の臭いが徐々に現実味を帯びていく。

紆余曲折――遠回りをして漸く結ばれた想い。そこには叶わぬ想いに蓋をしようと闘う少女の姿――。

第18話―α エリュシオン fin!
エリとレイスが複雑な遣り取りをしている頃。
冴とラークは甘くも狂おしい一時を……魔王たるキラはある変化の決意を固めていた。
後に龍は目覚め、翡翠の彼に試練と覚悟を与える。

そして……断罪だとして、鬼は遂に研いでいた爪牙を徐々に振り翳した。
天上天下、この世界に裁きを下すを許されしは、己―おの―が唯一人だと言わんが如く。

第19話 新しき明日 fin!
未来とは、選択肢の些細な違いで大きく変わるものだ。

とうとう復讐の人生を終える決意をした王。その心内の葛藤は如何程のものだったろう。
ずっと主要武器としていた、先代の武器を本来の継承者へと引き渡す。一方の橙天は、レイスに改めて本家を継ぐ覚悟を問う。

そして人間界に戻ってきたラークとレイスは、エリに因る提案である行動をとっていく。それは、彼等には実に斬新な平穏だった。



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