☆巡り逢う翼第1章☆
□悪いのは意地かプライドか…。
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「ダークが怒らせたっていうか、自業自得っていうか…あ、チェックメイト」
「え!!ホンマに!?これで100回目やで?!」
龍聖が打開策を考えながらチェスをしていたら、レイスにとどめを討たれていた。
どうしても勝ちたくて何度も勝負を挑んだが、結局100戦100敗となった。
そんな中、ずっと静かに小説を読み耽っていた1人の少女が口を開く。
「海穂がラークに今回のテストの総合成績順位を、どちらが上か勝負を挑んだのよ。絶対負けるって警告したんだけどね…」
口を開いた少女、冴はレイスの続きを代弁した。
「ダークが在籍してた頃のアカデミーでは、ずっとダークが断トツの首席で満点以外採ったコト無いんだよ。あぁ、アカデミーって学校のコトね」
小さい頃から付き合っているレイスは、過去のラークの類稀なる学生成績を思い出す。
加えて更に冴は最もな意見を言う。
「っていうか、彼は18歳だし…つまりとうの昔に履修済みの教科なんだから、絶対勝てる訳がないってコトなのよっ」