ふしぎな力のある夢

□愛してくれてありがとう
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その日、私は友達と3人で聴覚室で怪談をしていた。

一人ずつ怪談を言ってから自分のライトをけして全員終わったあとに人数を数えると増えてるらしい…

しかも増えてる人は霊なんだって


「よし、みんなおわったね。・・・いち」

「に」

「さん」

「よん」

「……ご」

「「きゃー」」

ぎゅっ

「わっ!首がしまってる!しまってる!」

恵子が麻衣の首にしがみついてるのをはなして電気をつけてみると一人の青年がいた。

「さっきのはあなたですか?」

「そうだか。暗かったので誰もいないと思ったら声がしたもので」

うわー、この人絶対怪しいよ!全身黒だよ!服も、髪も瞳も全部黒!きっとどっかに忍び込もうとしてたんだ!

麻衣は青年を泥棒と思いこみ、恵子たちに注意しようとした。

「ねぇ、絶対あの「「きゃー、」」え?」

黒ずくめの青年に聞こえないようこそっと言おうとした麻衣だったが、2人の声にかき消されてしまった。

「あの!お名前聞いてもいいですか?」

「・・・渋谷和也です」

2人の声に気押されることなく質問に答える青年は愛想のよい笑顔をうかべた。


あれ?なんであの人笑いたくないのに笑うんだろう?最近の泥棒って愛想がいいのかな?


やはり泥棒という考えから抜け出せない麻衣はもんもんとなやみはじめた。


「渋谷さんって何年生ですか?」

「・・・15です。そういえばさっきは皆さん何をしていたんですか?」

2人の勢いに抑えてきたのだろうか一瞬だけ眉がうごいた。

「あ、私たち怪談をしていたんです!渋谷さんも一緒にどうですか?」

「ちょっと!あの、そーゆう渋谷さんは何しに来たんですか?」

「ちょっと用事で」

やっぱり怪しい・・・


「そーですか。ミチルーわたしもう遅いから帰るねー」

「えぇー、・・・・じゃあ渋谷さん!明日の放課後また視聴覚室で怪談するのできてくださいね!」

「あぁ」

うげー、もうミチルったら!明日は早めに帰ろっと・・
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