復讐遊び

□バイバイさよなら死んじまえ
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「おはよう、みんな」



教室が静かになる。ちょっと前まで騒がしかったのに、僕が来たら静かになるなんて。


気にしないけどね、ぜーんぜん。


「今日は僕の友達が転入してくるよ」


「…へぇ、じゃあそいつも虐めなくちゃな」


「君達が?出夢を?無理だよ」



くくっと笑う僕を、憎々しく睨みつける山本。



騎士気取りなーんて、傑作にも程があるよ山本。





「君が沢田名前?」


トンファーを手に持つ、《自称》最強並盛風紀委員長…雲雀恭弥がいた。


「遅いお出ましだね。風紀に煩い、風紀委員長さんが珍しい」


「僕が出向くだけ感謝することだよ」


「僕が君に何かしたかな?」


「薫を虐めた、それだけで十分だよ」


「…へぇ?で、用件は」


「ムカつくね……咬み殺す」


「井の中の蛙ってコトワザ、知ってる?」



ニヤつくクラスメートを視界に入れず、逆恨みしてる風紀委員長だけを視界に入れた。



「所詮君は《並盛》という中だけで強いだけなんだ。世界には君より強い人達がたくさんいる。世界は広いよ。もしかしたら今日来る転入生は、君よりもっともっと強いかもね。目の前にいる僕も――強いかもね」



「…戯言だよ」



「君が《戯言》なんて口にしちゃいけない。なぜなら矛盾だらけだからだ。《戯言使い》は矛盾しない。使ってはならない。矛盾してると気づかせてはならない。――常識だよ?」



「どこの世界の常識?」



「僕の世界の常識だよ」



裏世界という僕の世界の常識だよ。










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