閑話

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「ぅ…ごめんなさい。梟さんが乗り物に弱いなんて知らなくて…」
シュンとルークは眉を下げた。
『別に…いいさ…。俺が…言わなかっただけだし…』
無事高台に着き、三人は外に出る。
そこは元々休憩所として使われているのか机と椅子が置いてあったのでそこに座る。
そして勢い良く梟は机に額をぶつけてつぶれた。
「「…………」」
見るからに気分が悪そうな梟にレイトンとルークは冷や汗を流した。
「…………あの、梟さん」
『……ん?どうした?』
嫌な沈黙にも耐えられずルークはずっと聞けずにいた事を口に出す。
「そういえば、不思議な町の事なんですが…」
『あぁ』
よいしょと声を上げて体勢を整える。
年寄りくさいと思ったのはルークだけの秘密だ。
「梟さんは、いつあの町の住人が人形だって気づいたんですか?」
「それは私も知りたいな」
今まで黙っていたレイトンも口を挟む。
梟は顎に手を当てて少し考えるように押し黙り、やがて言葉を紡いだ。
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