荒川

□探索
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梅雨の間の恋しかった太陽がだんだん憎い季節になってきた。
河の増水もひいて、私はニノさんと一緒に住むことになった。
やっぱり男性と住んだり、独り暮らしをするよりは、安全らしい。
布団は布が一枚しか無いと聞いて私が持っていたお金は使えるみたいだったため幸い夏布団を買えるほど持っていた私は即行買いに行った。
夏の日差しは暑いけど財布の中身は寒いです。
『ぅう…暑い』
もともと着ていた七分丈のボレロを脱いでも下のワンピースの生地が案外分厚く、夏の日差しには勝てなかった。
だからといって、服を買うお金もない。
『(バイト見つけよう)』
そう強く誓った。
と、思いながらも今日は河川敷の探索。
色々な所に家があって、意外と住んでる人が多いんだなと思った。
『………』
何だか雨対策やらの技術がすごくて、思わず写真を撮る。
…この家を撮るのにも許可って必要なのだろうか。
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