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□Time
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「そういうとこ好き。」






腕時計を外してカタンと小さな音を立ててベッドの脇のテーブルに置かれた時、わずかに頬を紅く染め結貴は言った。


「なんかさ、時間とか気にしないでいいって言ってくれてるみたいで嬉しくなる。」




くすりと篠宮は薄く笑って結貴を抱き寄せた。



「仕事で時間に追われてるからね。お前といるときは時間なんて忘れたいんだ。結貴..お前だけを感じてたい...。」





耳元で囁き強く抱き締める。
すると結貴はさらに頬を紅くし、恥ずかしそうに伏せる。



―結貴のそういうとこが俺は好き


柔らかい笑みを浮かべ愛しい少年を優しく強く抱き締め、また囁く。



「結貴..キスしていい...?」


顎に指をかけられ、軽く持ち上げられている状態でそんなこと聞かれてもNOと言えるわけもなく結貴はそっと目を閉じるだけで答えた。




「ん..んっ...ふ..」


篠宮のキスはとても巧みだ。
触れ合うだけのキスから強引に唇を割り舌を絡めとっていく。

ヒクリと逃げる結貴の舌を器用に自分の思うままに絡めていく。

「んン...ふっ..ぁん..」

篠宮に力の抜けた体を預け結貴は深い接吻に瞳を潤ませる。


「結貴..勃ってる。感じた?」


ズボンの上からゆっくりと形を確かめるように大きな手が弄っていく。

「やっ..言わないで...」


―キスだけで感じたなんて男として恥ずかしいのにっ
篠宮さんのいじわるっ




「可愛い。そんな顔で睨んでも逆効果。煽ってるようにしか見えないよ?」


そう言って篠宮は身につけている衣服を1枚ずつ剥いでいく。



「煽ってなんか...んぁ..あっ」


瞳を潤ませ頬を紅く染めて睨んでも迫力の欠片もなく男を煽る材料だということを結貴は知らない。


―まぁ教えても無意味なんだろうけど。



立っていることがつらくなって篠宮に抱きつくとベッドに押し倒されて首筋に顔を埋められた。


「俺以外にそんな顔しないで。」

そう言い終わった瞬間に血管を辿るように舌が這わされ何も返せなかった。





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