Novel
□Hospital Love...
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…痛い…体がだるくて、思うように動かないんだ……
―…クス…ザックス!―
…俺を、呼ぶのは…誰…?
「ザックス!」
「うっ……セフィ…ロス?」
「ザックス…無事か?」
「…くっ…あんたには…これが、無事に見えるのか…?」
モンスター討伐任務。
胸元から鮮血を流し倒れている男、ザックスは、自分の顔を覗き込み、青くなっている英雄を見上げる。
「一人でモンスターの中に突っ走って行く奴があるかっ」
「へへっ…だって…―。」
―だって少しでも…あんたを楽にしてやりたかったんだ…―
「おいっ!ザックス!…クス…―
俺の意識は深い闇の底に落ちて行った…
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