小説：狩リ −RED CARNIVAL-
□裏切り
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「本当にごめんなさい」
「いえ。私も余所見をしていたので」
「俺の名前はロイ。君は？」
「私はレイチェル。よろしく。」
はっばかか。誰がおまえに本名をいうかっつーの。
「うん。よろしくな。そういやレイチェルﾁｬﾝはどこ出身？」
「イギリスよ。」
まっこれぐらいは教えてやってもいいわ。
「へぇ〜。それじゃハーフ？」
「ちがうよ。帰国子女。」
普通、先にハーフときかないだろ。馬鹿が。
「なんかかっけー！！」
「ロイｸﾝは？」
「俺はラスベガス。カジノの国からやってまいりました☆ なんちって」
ばかかコイツ。超笑える。
こんなに笑ったのは久しぶりだ。
それから幾時間がすぎた。