ガラッ‼︎
「ッただいま…!」
真夜中にも関わらず、勢いよく開けた扉の向こう。おかえり、遅かったね?そう言って微笑む愛しい女と目が合った。
「しかも時間ギリギリだし」
「うっせぇ。お前が日付変わる前に帰ってこいって言うから、途中で切り上げてきたんだぞ」
「はいはい、そうでしたね」
「てめぇ…」
憎まれ口を叩くものの、帰ってこいと言ったからにはそれなりに訳があって。
「一護、」
「あ?」
カチッ…
「お風呂にする?」
カチッ…
「ご飯にする?」
カチッ…
「それとも…」
その先の言葉は、安易に予測できてしまって、俺は返事することもなく、唇を塞いだ。
カラーン……カラーン……
「誕生日、おめでとう」
「…おう」
少しだけ頬を赤らめて、微笑む。
「ありがとな」
「うん…」
「これからも、よろしくね」
.微妙な終わらせ方ですみません…( ;´Д`)