小説
□オタノシミ
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「ねぇねぇ、温泉行こうよ。」
「別にいいけど。」
「休憩施設がある家族風呂見つけたの。」
「……へぇ。」
「2時間で二人で3000円だよ!安くない?」
「……休憩施設ってどんなの?」
「なんか、家族風呂ひとつひとつに、和室の休憩室みたいなのが付いてるみたい。」
「それって、他の人いないの?」
「うん、いないよ〜!テレビ見たり、お弁当食べたり出来るんだよ。」
「……セックスしたり?」
「………」
「温泉を口実に俺とヤりたいんでしょ?」
「………」
図星だった。