CP小説
□夏とコイツとカキ氷
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「兄貴・・・何してんだ?」
兄貴が姿を消して30分。
家のどこにもいねぇ。
「何だっつの、マジで。」
ガチャッ
ドタタっ
「!?・・・なんだ?」
「ただいま――・・・。」
「兄貴!?何してんだ!?
この暑い中外行って・・・へとへとじゃねぇか。」
「・・・気休め」
「は?うわっ冷て!;;」
兄貴は袋から何か取り出し
オレの頬にあてた。
「カキ氷(笑」
「・・・ガキじゃねぇっつの」
何だっつの、コイツは。
この暑さ、わざわざ外出て・・・
「カキ氷」
アホか。
ホンット、わざわざ・・・
オレのため?
「ブッ!」
「!?;;」
「兄貴って・・・馬鹿だろ・・・っ!!」
「・・・・・・(苦笑」
「ハハッカキ氷だってよ!
わざわざコンビニ行って!往復30分のトコまで・・・
オレの為・・・カキ氷・・・っく・・・っ
ワケわかんね・・・っウケる・・・っ・・・く・・・くくっ」
「笑ってんじゃねーよっじゃない!!
ぃゃ、笑ってろ!!うん、笑え!!」
「何言ってんだ?」
「やっと笑ったじゃん。」
「何だそれ(笑
馬鹿だーっ!馬鹿がいる――っ!!」
「うるせっつの。」
「ハハ・・・じゃ、ありがたーく
兄貴の30分の為にも
いただきますか!」
「おう、食え食え。」