短編集
□露×日
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よく言うよね。
人の恋路を邪魔する屑は、馬に蹴られて朽ち果てろって。
―――…
ソファに彩りを添えるような黒く、艶やかな髪を撫でる。
そうすれば短い呻き声と共に漆黒の髪の主はその手の主へと擦り寄った。
「クスクス。日本君、可愛いなぁ」
誰にも見せたくない位…。
そう言ったロシアの冷たき声の中に滲み出る甘さと言ったらない。
それは、日本にだけに向けられるロシアの胸中の想いなのだろう。
しかし…。
「日本ーっ!!会議が始まるぞーっ!!」
甘い雰囲気をぶち壊すような大きな声が近付いて来る。
ハッとしたように日本の方を見れば、その顔はまだ穏やかに夢の中をさ迷っていた。
ホッとしたようにロシアは息を吐き、ドアの向こうを冷めた瞳で睨み付ける。
あの、声は…。
「イギリス…」
ロシアはボソリと声の主の名を紡いだ。
人の大事な時間を邪魔しくさって…。
「ぶち殺そうかなぁ…」
そう言って笑ったロシアの瞳はとても冷たかった。
さて、イギリスの命が風前の灯火のようになるか、はたまた実際に消えてしまうかはロシアとイギリス自身しか知らない。
駄目だよ?
日本君は僕のなんだから。
君になんてあげないよ?
もし、彼に近付いたら…。
殺しちゃうからね★
〜史上最強とうたわれますは〜
(それは長身の彼?それともそんな彼を虜にしている罪作りな彼?)
‡END‡
ロシア好きだっ!!
露×日にハマった私★
勿論、希×日も愛しいけどねっ!!
Title:rim
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