短編集

□露×日
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白い、光。

いや、もう白いのかさえも分からない。

あるのは、身体の激しい痛み。

そして、瞳の中で煌めく強い光。



―――…



身体が空中に漂う感覚。
しかし、そんなものは直ぐに失せて動かない身体は背中から地面に触れた。
呼吸が上手く出来ない。
喉がヒリヒリと痛んで、息を吸う度に身体を激痛が走った。



「…ぁっ…」



小さな声を発しながら起き上がろうとするがピクリとも動かない。
自分はもう、死ぬべきなのかと霞む意識の中で思った。



「死なせないよ。君を、死なせない」




ふいに柔らかな声が耳を掠めた気がした。
その声はとある人にとても良く似ている。
しかし、と日本のよく働かない頭はそれを否定した。
“あの人”はここにはいない筈だ。
自分はアメリカと戦っていたのだから。



「ロ…シぁ…さん、…“好き”」



ほとんど発せられない声で紡いだ言葉。
閉じられる瞳の端に、あの鮮やかな紫が見えた気がした。



次に目を開けた時は、あの紫に微笑むことが出来るだろうか…。



〜それはまるで、貴方がにいるようで〜



(こんな姿を見たら貴方は泣きますか?)



‡END‡



“僕の〜”とリンクしている作品になりました★
この後にイヴァン様は何か悪い予感がしてアルさんに連絡を取ります。
その後で前に書いた作品になる訳です。
そんな時のイヴァン様も書いてみたいですねvV



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