短編
□きらきら
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「謙也君ーーー」
『ひかる?』
「七夕ですねぇ」
『そうやな』
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
『だまんなや』
「願いごと、叶えてくれるんやろか」
『信じとったら叶うんちゃう?』
「あはは、謙也君うざいーー」
信じてみてもええかなー、なんて。それほどまでに叶ってほしい願い事なんや。
謙也君能天気に「叶うとええなー」ていうとるけど、あんた次第やで。
『なぁ、光』
「何です?」
『会いたい』
「・・・・・・・・・・・・は」
『窓。窓開けて』
何やねん急に。めんどい。でも、早くしろって謙也君が急かしてくるのもうざいから、しゃーない。開けるか。
「久しぶり。ひかる」
「け、謙也君?何で・・・・・・」
馬鹿やん。何時やとおもっとるんこいつ。ほんま、嬉しすぎる。
「願い、叶いましたわ」
「・・・・・・・・・・・?」
「会えましたもん、謙也君に」