七転抜刀

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今の状況を一言で言うと、



目の前に現れたイケメンは俺の叔父さんだった。



いや、びっくりだよ!!



俺は驚きのあまり、状況を顧みず叫んだ。



「こんなタイミングよく来るか!?普通!!」



「………誰?」



男の人改め、日野さんは俺の顔を見るとそう言った。



いや、まあそうなるよな。



と言ってる間にテロリスト達がいつの間にか刀を抜いて近づいてきた。




「オイ、時雨、伏せろ」



神崎さんが静かな声で言った。


え?伏せろって…。



俺は反射的に膝を折りしゃがみ込んだ。



すると、神崎さんが大きく跳躍して、俺の後ろにいたテロリストの顔面にドロップキック。


これは痛い…。



テロリストはまるで体重がないかのように吹っ飛び、コンクリートの壁にめり込んだ。


「日野さん、一応言っておきますが、殺さないでください」


神崎さんが俺を横目に低い声で日野さんに言った。


「ああ」


日野さんは短く答えると、腰にある刀を抜刀した。



この人までもが刀を持ってらっしゃるのか…。どなたか…刀を所持してない方いらっしゃいませんか?



「時雨、戦えるか?」



神崎さんがテロリストのほうを見向きもせずに裏拳で気絶させながら俺に問いかけた。


すげーなオイ。



俺は答える。



「一応、一通りは」


「上出来だ」



神崎さんが刀をかまえながらニヤリと笑った。




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