七転抜刀
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桜に利用されている事は分かっている。
多分、桜は俺を完璧に信用した訳では無さそうだった。
まあ、信用していないのはこちらもなんだけれど。
信用されていないし、信用していないのに、それでも彼女を見捨てることは何故かできなかった。
だって桜は…
「『桜は…』…何だよ」
自分の声で目が覚めた。
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