〜詩の続きへU〜

□〜初恋〜
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卒業式の日―――


勇気を出して
ボタンください!って言った。


「第二ボタンはあげられないけど…」
あなたは優しいから拒んだりしなかった。
ちゃんとくれたよね。
ありがとう。




あなたに恋人がいることはわかってたよ。


ボタンをもらったのは
最後の思い出。
最後の勇気。



ボタンをください。



それ以上なんて望んでなかったし、
第二ボタンなんてのも
期待なんかしてなかった。




思い出にするため。
あなたのことが好きだった…
いや現在進行形でいる私の気持ちに終止符を打つため。





聞いてみたかった。
「あなたは私の気持ちに気付いてましたか?」
ただ、聞いてみたかったんだ。


でも、そんな勇気はなかった。




これでよかったの。
聞いて困らせるなんてしたくなかった。






最後にあなたに…
私の初恋の君でありがとう。
好きでした。



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