地獄に居る筈のキミへ

□序章
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あれから何年経っただろう。

オレは相変らず
彼らが頭をしていたマフィアで
殺し屋として働いている。

今は片割れである弟が
オレを側近にしているけど
今も兄の事で魘されている事を
俺はよく知っている。

不安で不安で仕方がないんだって
オレは痛いほど知ってるけど
彼を助けられるのはその兄だけ。

オレは隣りに居て
手を握る事しか出来ないんだ。

「スカイ」

オレは振り向いて
その顔を見つめる。

「キル兄、仕事?」

彼は優しく微笑んだ。

「大ニュースだ、
キレは生きてる」

キル兄の満面の笑みを見てると
どうやらガセではないようだ。
確信してるってそんな顔をしていた。

オレは立ち上がってキル兄に言った。
「どこにいんの?
オレ、迎えに行く」

キル兄は静かに微笑んだ。

「アイツのビルだ」

その瞬間、オレはキレ兄に貰った剣を抱えてキル兄の腕を引っ張っていた。
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