アナタは元気?
□源田…
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「…変な夢見た。」
佐久間が真剣な顔をして言ってくる。
「はぁ?」
「なんか、元気?とか何とか…」
「いや、知らねぇよww」
「…とても悲しそうな瞳でさ、忘れられないんだ。」
そう言うと佐久間は俯いた。
「笑った目が、すごく優しいんだ。」
「恋か?」
俺がそう言うと、佐久間は首を横に振った。
「別に胸はキュンとしない。」
…うん、プロテインだね。
「いや、意味が分からないのだが。」
「胸が苦しくないから…
恋じゃない。」
成る程、
恋=ドキドキ
…って馬鹿か貴様は。
「いや、別に恋だからドキドキするとかじゃないだろ。」
「そうか?でもアイツは恋とは違う、恋じゃない。」
佐久間はそう言って走り出した。