30万打記念小説@*薄桜鬼ED後

【風間さんと雪遊び】




白い息を吐き、千鶴は目を輝かせながら外の景色を見る



昨晩、空からはらはらと舞い降りて来た白い雪




「やっぱり…積もってる!」




そのまま彼女は踵を返すと、彼の名前を呼んだ





「千景さん!!」










「…寒い」




「当たり前ですよ!積もっているんですから」




にこにこと嬉しそうな千鶴とは反対に、朝早くに起こされたかと思えば、突然外へと連れ出された為に不機嫌を隠そうともしない風間




「綺麗ですねぇ」




「…そうか」




「…むー」




さほど興味を持たない夫に、不満の声を上げると、ふと千鶴は何か閃いたのかにこりと微笑む




「千景さん…えいっ!!」




「ぐっ…」





べちゃ




という音と共に風間の頬に衝撃が走る




「…千鶴」




「ふふっ、雪塗れですね!」




べちゃっ べちゃっ




「…」




楽しそうにせっせと雪を丸め、矢継ぎ早に雪を投げつけられて、風間の機嫌も急降下していく



「…止めろ」




「ふふっ、嫌です!」





べちゃっ




「…」




もう我慢出来ん!!




何発目かの雪玉が風間の顔面を直撃した瞬間、風間は無言で雪を固めると、千鶴に向けてそれを放つ




「あっ…きゃあっ」




「…千鶴!」





避けようとした千鶴は足がもつれ、そのまま雪に倒れ込み、音を立てて埋まる




…そう簡単に転ぶやつがあるか!




被害を受けていたのは明らかに自分のはずなのに、言いようのない罪悪感を感じ慌てて愛する妻の所へと駆け寄る




そして千鶴に手を伸ばした瞬間



ぐいっ




「っ…」







「えいっ」




ぼすっ





「………」




「ふふっ」




腕を引かれたと思うと、音を立てて雪の中に沈み込む




じろりと千鶴を睨めば、首を傾げながら、可愛らしく微笑む



「雪も、楽しいですね?」




「…はぁ。もう良い」





妻には適わない




しみじみと感じながら、風間は千鶴を抱きくるめると額に口付けた







「ひゃっ、冷たい!」

「当たり前だ。これだけ積もっていればな」

「うっ…」

「さて、当然お前が暖めてくれるのだろう?我が妻よ」

「えっと…んんっ」





風間さんは何だかんだで千鶴ちゃんに振り回されていて欲しい(笑)


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