お題
□をとめのすがた
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「いいじゃん、細かい事はさ。」
大らかで。
(云い換えれば雑。)
「んー、どうでもいい。」
自由で。
(云い換えれば無頓着。)
「おらおら!どけぃ。」
活発で。
(云い換えれば好戦的。)
そんな君が見せた・・・、
「っ・・・帰りたい・・・・・・。」
涙。
「ちょ、何すんだよ!?離せ!」
「・・・・・・私は何も見てはいないから。だから君の心のままに。」
あんなに強く見えた彼女は。
小さい肩を震わせ私の腕に収まってしまう。
「っ・・・、友雅のあほぅ・・・。」
「はいはい。」
こんな姿を見せられたら。
愛でずにはいられない。
『をとめのすがた』
嗚呼、これが本当の君。
終