存在
□第四話
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ところ変わって、ここはバチカル廃工場。
薄暗い上に、油臭く、埃っぽい。
しかもここには魔物までいるのだ。
急ぎの旅でなければ、こんなところは通らないだろう。
「バチカルが譜石の落下跡だってのは知ってるな。ここから奥へ進んで行くと落下の衝撃でできた自然の壁を突き抜けられるはずだ。」
バチカルに一番詳しいガイが説明をする。
「!なるほど、工場跡なら・・・・・・排水を流す施設がある。」
察しのいいジェイドは、ガイの言わんとするところを先読みする。
「そういうこと。ここの排水設備はもう死んでるが、通ることはできるはずだ。」
「まあ、ガイ。あなた詳しいのね」
「「「「「!」」」」」
するとそこにいるはずのない人物の声が響いた。
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