お題

□眠る人にはいたずらを
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予想はしてた。
長い付き合いだし、周知の事実だし。
どうせ日当たりのいいとこで寝てんだろうって。

だからって・・・・・・。



「枕持参はないだろう、枕持参は・・・。」



マイ枕で頭を保護しながら爆睡中の氷帝の眠り姫。
こうなった彼は梃子でも動かない事はよーーーく知っている。



「・・・・・・。」



ジローが悪いんだからね、私との約束すっぽかすから。
私は筆箱からマッキーを取り出した。
シンナーの臭いが僅かに頭に響く。



「・・・・・・これでよし。」



額にはバカの文字、頬にはうずまきとお花を咲かせて、誰かさんみたく泣きボクロを書いてみた。
そして今度は手のひらにもういっちょ。



『好き』と。





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