***二次創作***
□君と見た星空 基緑？
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蹴ったサッカーボールが、ネットの横をすり抜けた。
｢…………っ、くそっ……｣
額に浮いた汗を乱暴に袖で拭う。
一体何本シュートを打ち、外しただろうか。
足が震え、膝も笑っている。
でも、まだ足りない。
皆に追いつくためには、もっと練習を重ねなければいけない、と自分を叱咤する。
｢………もう一本っ………｣
くらくらする頭を一回振ってボールを見つめる。
ボールを蹴ろうとした瞬間、膝から急に力が抜けた。
｢う、わっ…!？｣
ぐらりと上体が傾き、地面に激突する、かと思いきや。
傾いた体を誰かの腕が受け止めた。
｢…………あ、れ？ヒロト…？｣
｢大丈夫？緑川｣
緑の瞳が顔を覗きこんでくる。
しっかりと俺を支えていたのは、赤い髪の少年、基山ヒロトだった。