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□シンデレラ
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穏やかなアフタヌーンティーを過ごしていたリディアの前にやってきた愛娘のエレン。
エレン「おかあ〜さま!」
リディア「エレン?どうしたの?」
エレン「はい!このくつ履いてぇ!!」
リディア「…ガラスの靴?エレン、どうしてそんなもの持っているの?」
エレン「えっとね、おかあさまが履いてくれたら教える♪」
リディア「…でも片方しかないわよ?」
エレン「かたーほーでいいの!早くっっっ」
リディア「……変なエレン。はいガラスの靴履いたわよ」
エレン「わ〜い!おかあさまはおとうさまに選ばれたお姫さまなの!!」
リディア「えっ、選ばれたお姫様ぁ?」
エレン「うん。このガラスのくつを履くことができたおかあさまは、おとうさまと結ばれるんだよぉ♪」
リディア「結ばれる?おかあさまとおとうさまは今も結ばれているけど…」
エレン「だーめぇーなぁーの!!もっと結ばれないとぉ!」
リディア「エレン…一体どうしたの?なぜおかあさまとおとうさまをくっつけたがるの?それにガラスの靴を持ってた理由……」