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□女の戦い
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クレア氏がエドガーにアプローチを仕掛けて早二日。

朝食を終えた時間を見計らってやって来るクレアを笑顔で出迎え、そしてエドガーと共に客間へと通す。

「クレアさん、毎日エドガーに会いにこられるなんて、独りのお時間があるって羨ましいです」

客間までの僅かな合間で交わす言葉に刺を指しつつ、リディアは笑顔を崩さない。

もちろんクレアも負けてはおらず、精一杯皮肉めいた発言をリディアへと返す。

「そんな、リディアさまこそ羨ましいですわ。エドガーさまとずっと一緒にいられて。私なんか彼のことをこんなにもお慕いしていますのに。それに今私、お忙しいですのよ」

「そうですか。それは大変ですね」


ほほほっとお互い裏面を隠したまま笑い合うクレアとリディア。


その光景をエドガーは喜ぶことなど到底できず、苦笑いするのだった。


ここで笑みの一つでも溢そうものなら、後に待つ妻の怒りが目に見えてくる。



女の戦いは恐ろしい。

彼はただ、そう思うのだった。











〜end〜
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