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□僕の幸せ、きみの幸せ
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内部が蕩けそうなほど熱く、突く速さが増す度、妻リディアは甘く切なすぎる声を出して喘ぐ。
「リディア、きみの膣内は温かいね。僕のモノに絡み合うようにして吸い付いてくる」
「やっ、そん、な…はずかしぃ…」
エドガーが行為の現状を教えると、リディアは目を閉じて羞恥の言葉を述べるが、快楽に耐えながらなので艷しい声になってしまう。
そんなリディアの恥じらいが、エドガーの自制心を崩してしまうのだった。
「……リディア、そんな声で僕を誘わないで。きみに誘われると、僕は自分を、抑えられない」
「えっ……」
二人の身体がより密着し合い、膣内に入る雄の質量が大きくなる。それと同時に、内壁を擦る速度も早くなっていく。
「あっ、あぁん、だめ、そんなに……ついたら、もぅ…イッちゃ…う」
絶頂に上りつめそうな勢いで、リディアはエドガーの瞳を見つめ返した。

涙の滲んだ金緑の瞳、そして赤く染め上がった頬。

愛しそうにエドガーはリディアの頬に触れ、優しく唇にキスをする。
「大丈夫、達するときは一緒に……」
「……んっ、はぁはぁ……」
返事のかわりにリディアは瞳を潤ませて頷いた。
頬にかかるリディアのキャラメル色の髪をエドガーは優しく払いのけると最後の階段を駆け上る。
「……んはぁ、んはぁ…エドガー…くっ、くる……あっ、あっ……ああああ!!!」
「リディア、リディアぁぁ!!」


二人同時に達し、リディアの膣内に熱い液が流し込まれていく。




エドガー、あたしあなたと結婚できてとっても幸せよ。あなたは?


僕も、きみと夫婦に、一つになれてとても幸せだ。














行為を終えた夫妻に訪れる満ち足りた休息。
それは寄り添い、まるでお互いの体温を分け合うかのような眠りだった。













おしまい。
 

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