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□侍女の企み 調査編
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エレンが両親の仲が良くない(ラブラブじゃない)と話した為、侍女のケリーはエレンと共に調査を開始した。
ケリー「あっ、エレンさま、お母様が部屋に入られましたわ」
エレン「よぉ〜し、ちょうさ開始っ!!」
おー!!と小さく掛け声をし、ケリーたちはリディアのいる部屋へと忍び足で向かう。
そして、ドアに耳を当て、聞き耳を立て、静かに中の様子を伺った。
リディア「でも、まさか……。エドガーにも話してみたし……。やっぱりあたし……」
不安げにため息を吐くリディアの声に、エレンとケリーはキョトンと顔を見合わせる。
エレン「おとうさまに話す?」
ケリー「旦那さまに話していらっしゃるのに何故あんなに重いため息を……」
エレン「……さがそう」
ケリー「えっ?」
思い立ったようにエレンはケリーのスカートの裾を引っ張った。
エレン「おとうさまをさがして直接聞くの!!」
さあ行こうとエレンはケリーを父親の元へと連れて行く。
ケリー「そう…ですわ。旦那さまに直接……。一番早い解決法かも知れないですね」
うんうんと相槌を打ち、二人はアシェンバート邸の主の元へ駆けて行った。
その二人の怪しげな行動を目撃していた者が一名……
レイヴン「エレンさんとケリーさん。一体何をしているのでしょうか?」
二人の行動の意味が理解できないレイヴンなのでした。
続く。