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□タイムリミット
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あと僅か…

彼との甘い一時を過ごせるのは。
朝日が昇り、伯爵家の寝室を明るく照らし始めた頃、リディアは身を捩り夫に懇願した。
「エ……エドガー、もう、むりぃ…。あた……し……」
「リディア、時間がないんだよ。早く聞かせてくれないかい?」
妻の切羽詰まる声音とは違い、エドガーは余裕に満ちた表情でリディアの膣内部を攻める。熱い灼熱の棒が内壁を擦り奥に当たる度、リディアは跳ねる身体と共に喘ぐ。それでもエドガーは動く速さを抑えるどころかより早く、そして強く内に己の熱を打ち付けた。
「あっ、あっ…あん。やっ、やめ……」
「だめ。リディアが言葉にして言ってくれないと終われないよ」
「……んぁ、はぁ、はぁ、―――てる」
エドガーから逃れる術を紡ぎだそうと精一杯声に出して言うが、下半身に与えられている快楽が強すぎて話せない。
「ほら、リディア、早く」
「ひっ、あっ、ああーっ!」
快感に溺れ、話すことができないままリディアは頂点に上りつめてしまう。そして、その膣内に彼の愛を受け、朦朧とした意識の中でこう告げた。
「んはぁ、はぁ、エドガー……あいし…てる」
エドガーはリディアのキャラメル色の髪を優しく梳かしながらそっと額に口づけた。
「リディア、良く言えました。ご褒美は、お仕事から帰ってからあげるからね」

お仕事から帰宅後、リディアにエドガーからの ご褒美 が渡されることとなる―――









おしまい。
 

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