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□彼の嫉妬 表ばぁ〜じょん
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【知らない男性に抱かれる夢をみてしまったわ………】








リディアは今朝見た夢の話しをエドガーにはしないでおこうと思った。
たとえ夢の出来事であったとしても、彼に告げれば絶対不機嫌になる……

そう思い頑なに口を閉ざしていたつもりだったのだが、侍女ケリーの前でついポロリと話してしまう。

そしてその会話をたまたま通りかかった伯爵邸の使用人が、こともあろうに屋敷の主に‘すべて’話してしまったのだ。

彼の耳に入っていることなど知るよしもないリディアは、その日のエドガーからの呼び出しになんの躊躇いもなく応じた。
その場所が、たとえ夫婦の寝室であったとしても―――――










「う…ふん…あっ……」
寝室に絡み合うシルエットが二対。
まだ日も傾かぬ時刻に、エドガーはリディアを組み敷いていた。
唇から顎、そして首筋へと舌を下降させると、リディアは思わず甘い吐息を漏らしてしまう。
「ねえリディア、夢の中の“男”はこんな風に優しく愛撫してきた?」
灰紫の瞳の奥に幾つかの怒りが見え、リディアはそっぽを向いて返事をした。
「そんな……の、わからないわ……」
「それでもきみのこの身体を抱いていたんだろう?それだけで僕の身は引き千切られたように痛かった……」
たとえ夢の中ででも……と付け加え、エドガーはリディアの双方の山の一つに手をかけた。
「夢の中のヤツは、こんな風にきみの身体を敏感にさせることなんてできないよ」
いつもの冷静さを失わせるような口調に、リディアはどうしていいかわからなくなる。
戸惑う妻を他所にエドガーは乳首を口に含み、片方の手でもう一つの乳首を転がし始めた。
「…うっ…あっ……はぁ……ん」
唾液と混ざりながらペロりと乳首の先を舐められ、クリクリと指先でいじられると、身体にピリピリと電流が走ったような感覚に陥る。
「く……ふん…っふ」
喘ぎ声が甘い声音に変わると、エドガーは胸元から臍、お腹、そして下方にある茂みの中へと舌を降下させていった。
つっ〜と素肌を舌先で舐められ、リディアの身体は僅かばかり跳ねた。その反応を確かめるかのようにゆっくり、またゆっくりと舌を降ろしていく。
やがて茂みの奥に隠された蜜壷へと辿り着くと、トロトロとリディアの内から放つ愛液が流れ出ていた。
「夢の中のヤツには、こんなにきみから液を溢れさせることなんてできない!!」
怒り口調で言い放つと、エドガーは愛液の溢れる蜜壷に舌を這わせ、ジュルりと舐め始めた。
「あぁーっ、やぁ…」
舌先が身体の一番敏感な部分を刺激するため、リディアは疼く身体を抑え耐えるしかなかった。
ぴちゃぴちゃ、くちゅっと水音が寝室に響く中、遂にエドガーは最後の砦を貫くことにした。
リディアの蜜壷からは彼の逸物を受け入れようと愛液が溢れ返っている。
「この瞬間は、夢のヤツにも他のヤツにも絶対味わせたくないから」
そう言い切り、リディアの愛声にすっかり大きくなってしまった雄を蜜壷に挿入した。
「…はっ…う…ん…」
最初に現れた急激な圧迫感はリディアの身体全体に伝わり、雄が動かされる度、何時しかそれは快感へと変わっていった。
そして、彼の早さに合わせてリディアも腰を揺らし、快楽のポイントを探っていく。
もちろん一番良い位置をエドガーは熟知しており、その場所を重点的に強く、弱くの波を繰り返し攻め立てる。
それだけで達してしまいそうになるが、膣内壁に当たる雄の大きさに驚いてしまう。
「ん…くっ…はぁ…んはぁ…エドガーの、おっきく…んっ…なって…る…」
「それは、きみにしか感じることができないし、誰にも味わせてあげれない……快感…だ」
抜き差しされる度に接合部からは互いの液が混ざりあって溢れていく。
リディアは己の限界を感じ彼の背中に腕を回すと、熱を帯びた瞳でエドガーにお願いをした。
「んもぅ、イッ…ちゃいそう…なの、あ、あたし…だ…めっ…」
「僕の目の前でイッて。僕だけを感じて……そして……」

僕だけにその姿を見せて――――




「あっ、ああ…ぁ……」

太さの増した肉棒から放たれた熱い液体がリディアの身体を満たしていく。











行為後、ふと思い出した夢の中の人物……
あれはきっと夫だったと思うリディアなのでした。














〜END〜
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