ただの夫婦円満話し。←ケリー乱入!?
□お風呂。
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夫のエドガーはお仕事で遅くなるとのことで、リディアは早めの入浴をすることにした。
「うーん!気持ちいい」
シャワーを浴び、汗を流していると、ふと背後に気配を感じた。
「……だれ?!」
素早くバスタオルを巻き、振り返ると、お風呂のドアにエドガーが立っていた。
「エドガー!」
「リディアただいま」
「なんで、帰り、遅くなるんじゃ……」
「早く終わったんだ」
エドガーは笑顔でなぜかリディアの傍にやってくる。
「エドガーどうしたの……」
「うん?あのね」
エドガーが次に言わんとすることを察したリディアは、エドガーとの距離を離しはじめた。
「ん、リディアどうして離れるの?」
「……だってエドガー……また変なこと考えてる……でしょ」
「…………そんなことは考えてないよ」
「今の間は何!!それにそんなことはって、どんなことを考えてたの!!」
バスタオルを握りしめ、リディアはエドガーに詰め寄る。彼の間がいかにもあやしい。
エドガーはふぅとため息を吐くと、強引にリディアの元へ近寄る。
「ちょっと、エドガー」
「君のこの身体を洗ってあげたいって思っただけなのに、それがそんなにイケナイことなのかい?」
金髪の間から覗く灰紫の瞳が悲しく揺れている。
「それぐらいなら……。エドガー、変に疑ってごめんなさい」
身体を洗ってもらうぐらいならと、リディアはエドガーの申し出を受け入れた。
するとエドガーはさっきの悲しい表情などなかったかのような笑顔になる。
「リディア、背中もしっかり洗ってあげる。もちろん、身体も……ね」
エドガーの言葉に裏があることをなど気づかず、リディアはエドガーの前でバスタオルを外すのだった。
ーーこのあとはご想像してくださいーー
水樹憂菜