管理人の創造世界
□無限ループ
1ページ/1ページ
いつも隣に君がいる
いつも君の声を聴く
いつも君の笑顔を見る
そして今日も 君に会う
そんな毎日の繰り返し
いつだって同じ毎日
歯車が噛み合わないことなんてない
いつも同じ方向
君が伸ばした手を振りほどいた
嫌いなんかじゃない
怖かった
近付き過ぎることが怖かった
臆病者の僕の手を
君の小さな手を振りほどいた僕の手を
僕自身が見つめていた
狂言、暴言、戯れ言
どれだって揃わない
君には優しい言葉だけでいい
けれど 僕自身が君を傷付けないことは否定できない
もし少し触れるだけで壊れてしまう脆いものなら
「それ」が君なら
いつだって君の隣に在る存在
いつだって危険性を帯びている存在
「おかしいな」
今日も昨日みたいに 君の隣にいれるはずなのに
「どうして」
今 僕の隣に、君はいない。