管理人の創造世界
□ひとりぼっち
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いつも誰かのそばに誰かがいる
そのまた隣にも誰かがいる
みんなそばに人がいて
みんな必ず笑ってて
それを遠くから見ている僕がいる
僕はいつだってひとりぼっち
ずっと生きてきた狭い空間
その狭い世界に名前をつけるなら
どんな風な名前になるんだろう
地面の石ころを蹴ってみた
雲の数を数えてみた
何も変わりなんてしないのに
わかってるくせに、ねえ
「ひとりぼっちにしないでよ」、
心の悲鳴が聞こえてきた
寂しさに死んでしまう前に
この狭い世界に人の温もりを
目に映るもの全部が悲しくて
僕にはどれも残酷で
いつも目を背けてた
しゃがみこんで俯く僕の目の前に
一つの影が見えたんだ
顔を上げてみたいけど
きっと今の顔は涙でぐしゃぐしゃだから
きっと君は笑っちゃうだろうから
けど精一杯の笑顔を見せる君
いつの間にか 悲しさは消えていた。