僕らと幼女

□地木流監督と幼女
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五十歳目前あまりの二重人格についに嫁に愛想を付かされたバツ一地木流監督が幼女と出会った場合


公園でがっくり肩を落としてコーヒーの缶を両手で握り締める地木流監督に「おじさんなにしてるの?りすとらされたの?」と声を駆けてきたのは自分の腰ほどの身長の小さな女の子で地木流監督ちょっとびっくり。「いやね、奥さんに嫌われてしまってね」と笑って言う。幼女はなんとなく地木流監督の横に腰掛けると、持っていたピンク色のポシェットから激甘で有名なあめ玉を一つ取り出す。「これあげるからげんきだしてね。そうやってくらいかおしてるからきらわれたんじゃないの?」第一おませ時期の幼女にぐさりと来た地木流監督は一回俯いてチェンジ。「てめぇになにが分かるんだ!こないだまでオムツでおもらししてたような」「な、なによ!おもらしなんかしてないもん!」「いーやしてたな!」「してないしてない!みてないくせに!」「うるせぇよ、あーしょんべんくせぇったら!」「いつよー!いついつ?!なんじなんぷんなんびょう、ちきゅうがなんかいまわったとき?!」「今が何時何分何秒で地球が何回回った時なのか教えてくれたらそっから逆算してやんよ!はっ!」「な…なによ…なによ!わたし…わだじ…っ」泣き出した幼女を容赦なく指差しながら「やーいやーい」する地木流監督(裏)の元に警察が現れ、危ない人として連行される。取調べに応じる地木流監督(表)はよく分からないんですと泣き出すもので、幼女は「このひとね、おくさんににげられてさみしかっただけなのよ。ゆるしてあげて」と警察にうるうる攻撃。所から出た地木流監督(表)は、大きなため息をついてげんなりとするが、幼女はやっぱりもう一個あめ玉を取り出して地木流監督(表)に手渡す。「わたしね、これでげんきでるよ」地木流監督(表)は苦笑して受け取って、口に入れてみるんだが、あまりの激甘にまた俯いてしまう。「て……てっめぇ!馬鹿かてめぇ!こんなクソ甘いもん口に入れたら、わぁw私のきれいな歯を虫歯にしてぇんwって言ってるようなもんだろてめぇ虫歯菌のまわしもんかぁ?!」「な、なによー!むしばなんてないもん!ちゃんとはみがきしてるもん!」「はぁ〜?しあげはおかーさーんってかぁ?はっ!」「ち、ちがうもん!もうひとりでみがけるもん!」「はいはーい、おじさんが仕上げの歯磨きやってやるから早く口あけろよぶち込まれてぇのか別のも」そこで肩を叩かれる地木流監督(裏)。そうそこは、まだ警察署の前。




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私地木流監督大好きなんですけど誰か地木流監督ください。
本当は一緒に暮らせてない一人娘バージョンも考えたけど年齢考えたら幼女って歳じゃなかった。この後何とか所から脱した地木流監督(表)は、幼女の手を引いておうちまで送っていくわけなんですが。また途中で喧嘩したりなんだリ。
おうちの前に着いて、じゃあな。って帰ろうとする地木流監督(裏)のコートの裾に幼女がしがみ付いて「げんきだしてね?わたしがそのうちおよめさんになってあげるから」って、ぽっけにやっぱりもう一個クソ甘いあめ玉を突っ込むのでありました。

老後の地木流監督の自室の机の引き出しにはあめ玉が…なんてことは私の脳内だけの話ですねごめんなさい。



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