メジャー短編1
□気づけよバカ
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「清水くーん、待ってよー」
スタスタと廊下を歩いていってしまう彼を追いかけた。
「答え分かったのかよ」
そういいながらも歩みを止めない。
「分かるわけないじゃん!」
私がそう言うと清水君は急に足を止めて振り返った。
「お前・・・うちの姉貴みてーだな」
「えっ!清水君のお姉さんってソフト部の?私あんな可愛くないよー・・」
「鈍いとこが」
「え゛!?なによ鈍いって!」
「あ、言い忘れてたけど茂野先輩なら予約済みだから(姉貴の)」
「え・・・それって・・・清水君、やっぱり茂野先輩のこと・・・」
「はぁー・・めんどくせー・・」
そう言いながらもフっと口元が笑うのを見て私もへへっと笑った。