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□memoria
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あの日、私の決めた選択は正しかったのでしょうか?
貴方なら、どうしたのでしょう。
ずっと、捨てたと思っていた。
でもね、
本当は違ったみたいなの。
私のしたことは
『捨てた』んじゃなくて
『逃げていた』だけみたい。
だから、あの日から
遠ざけた。
あんなに愛していたのに…ね。
もう1度手にする事は叶わない。
だって、捨てたと思ったあの時に
変わるものを見つけたから。
それを手放す事はもうしたくないの。
ねぇ。
私は、貴方が思うより
ずっと不器用なんだ。
だから、どっちも…なんて出来ないんだ。
叶うならば
どちらも手にしたい。
でも、もうこれ以上傷つきたくないし
中途半端にしたくないの。
手にはしないから、
せめて
もう1度愛する事を許して下さい。