頂き物
□基緑
1ページ/4ページ
それは、いきなりの事だった
「ヒロト…明日、空いてる?」
晴矢や風介…中学時代を共に過ごした仲間達と、今日打ち上げ会をやったんだ
で、今はその帰りなんだけど…
「明日…?」
俺の隣を一緒に歩いている−−俺の恋人のリュウジがいきなり話してきた
「うん……その、さ…ヒロトと二人っきりで…どっか、行きたいなぁ…なんて…」
顔を真っ赤にさせてオドオドするリュウジ…
可愛い!!
それに、あの台詞!もう駄目、俺今なら死ねます
「二人で……打ち上げでもするのかい?」
あえて平静さを保つ
いや、心の中はオンパレードだよ?
「うん……ヒロトとしたいんだ…」
これまた顔を真っ赤にさせたリュウジ
もう何!?俺を殺す気!?
しかもシたい!?え、脳内変換が可笑しい?
シたいじゃなくて、したい?え、俺間違ってないよ?
「リュウジ……ついに君から言ってくれる日がきたんだね!」
もう俺の我慢限界。
真っ赤な顔のリュウジをギュウッと抱きしめた