テニス夢(短編)

□宝物
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「あれ、この写真は......。」









沢山の写真が飾られている中の内一つの写真に気が付いた。その写真を見ていたら、ちょうど不二がお茶とお菓子を持って部屋に入って来た。









「ごめん、待った?」

「ううん、大丈夫......あのさ周助この写真って。」






そう言い里奈は、一番大切そうに飾られている写真を指差した。









その写真は、海で歌っている里奈の写真だった。











「うん、その写真は里奈だよ。君は知らないだろうけど、あの時から僕は君の事を知ってるんだ。」

「でも、何でこの時私の写真を撮ったの?」





里奈の質問に不二は笑って答えた。





「あの時の君がすごく綺麗だったから、シャッターを押さずにはいられなかったんだ。......今は、この写真が僕の一番の宝物だよ、もちろん君もね。」







そういって不二は、もう一度写真を愛おしく見つめて言った。






「里奈、大好きだよ。」








END
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