purify〜神のいない月

□第陸夜
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「・・・・・・。」



一人足を運んだのは学校。
屋上へ降り立つと階下を見下ろした。

そこには部活動とやらに明け暮れる童達の姿。
此度はまた面倒な場所になったものよ。

傾向的には人気のない萎びた場所が多いのだが。
集落の傍とはまた珍しい。

三百ほど前に集落の中心に出来た事はあったが。
あの時とは時代が違う。



今の人間(もの)は恐れない。

視えぬ妖(もの)はない存在(もの)とし。
また視えぬ神(もの)を崇めない。
かと思えば都合よく、自分達の立場が悪くなれば縋るのだ。



・・・・・・滑稽だ。



守られている事すら知らず、のうのうと生きている。
それでも奴は戦うのだろうな。



「南風の名である限り、我はお主を・・・。」




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