種短編
□こいとき PHASE−1
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貴方は会って間もない人の事を、好きになった事が在りますか?
そしてそれは恋愛として成り立ちますか?
「アスラン、話が在る。」
仕事が忙しい父、普段殆ど家にいない父から突然呼び出された。
「アスラン、今日の7時、SEEDビルに来い。」
「はい?」
父の話に脈絡がない、と云うか説明がないのは何時もの事だが、一体何を云いたいのかさっぱり判らない。
「あなた、それではアスランが何の事だか判りませんわ。」
俺の心情を読み取った母上が、にこにこと微笑みながら云った。
「ああ、そうだったな。20階に在るSamenと云うレストランに来なさい。」
「いや、父上。そう云う事ではないんですけど・・・。」
「あなた、目的を云わないと。」
「ふむ、そうか。アスラン、お前は見合いをするんだ。」
「はい?」
・・・・・・見合い?
見合いって・・・、見合いって・・・・・・。
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