novel

□富樫×センクウ
1ページ/1ページ

「富樫とエッチなことがしたい」
数時間前塾長宅に富樫を訪ねてきたセンクウが突然そう切り出した。
「え?そんないきなり…」
「どうだ?」
「先輩…とうとう焼きがまわりましたか?」
「富樫としてみたいのだが」
「そういうのは心が伴わないとちょっと…」
「わたしは心も伴わせているつもりだが富樫は違うのか?」
「…俺だってあんたが好きだ、けどいきなりすぎねぇか?…段階ふんでくれねぇと俺は頭悪ぃからわかんねぇよ」
「ふむ、わたしは欲望に忠実なんだ」
「ったく、よぉ」
富樫は頭をガシガシかいた。撫でてつけられたヘアスタイルがバラバラと無造作にちった。
「襲われるのはわたしの方だと言うのにかたくなりすぎではないか?」
「俺…満足させられなかったらすまねぇ」
「富樫…わたしは誰でもこんな風に誘うわけではない。お前だからしたいんだがな」
「先輩…俺そんな風に言われたら…」
「こい」
富樫は誘われるままにセンクウをベッドに倒し唇を重ねた。
「存外やわらかい唇だな」
「されてるほうが言うなよ!」
富樫はセンクウの唇を口角にそって舐め隙間から舌を割入れ歯列をなぞった。
「っ…ふ」
舌を絡めあい角度を変えては何度と無く口づける。どちらのものともつかない唾液がセンクウの口の端を伝う。
「ん…お前は結構丁寧なのだな」
「あんた相手だとついな」
富樫はスーツの上着を脱いでネクタイを緩めた。
「そいう仕草かっこいいな…」
「まあ、それなりに」
富樫はセンクウの首に顔を埋めながらシャツのボタンをはずし胸の突起に手を這わす。
「あ…んっ…」
首筋から顔を下ろし突起を口に含み転がす。もう片方の手で開いているほうを捏ねる。
「はう…ん」
「先輩、肌きれいっすね」
「そ、うか?」
「ええ」
富樫はセンクウのズボンに手を伸ばし器用にズボンの前をくつろげさせた。
「先輩、もうでかくなっちまってますね」
「っ、富樫…お前の…せいだ」
「ふっ、可愛いこといいますね」
富樫は下着の上からやわやわとセンクウ自身に触れてみる。
「ん…ふっ」
「直に触って欲しいっすか?」
「ん…」
「素直ですね」
「う、欲求に正直だから…な」
「…」
富樫は緩めたネクタイを解きセンクウの両手をその頭の上で纏めて縛った。
「なっ、富樫!?」
「俺も欲求に正直にってやつですよ」
「お前がこういうのが好きとは意外だな」
「俺もこういうことしたいのはあんた限定」
「…っ」
「おっ、なんかまた大きくなったな」
「ばっ馬鹿もん…」
「感じやすいんですね」
「それは富樫がわたし限定などと言うから」
「本当可愛いな…」
富樫はセンクウの下着を抜き去り直に触れてやる。
「はっ、ひ」
すでに先走りでぬらぬらと濡れそぼつそれはいやらしくそそり起っていた。誘われるように舌をはわし口に含む。
「あっ、あっ」
富樫が口淫を続けてやると両足を突っ張り快感に堪えているようだ。
「んんっ!!」
体を引き攣らせセンクウは富樫の口の中に放った。
「はぁ、はぁ…富樫飲んだのか?」
「ええ、先輩、中々甘露でした」
「…っ」
「さて、先輩がさっきから色っぽすぎるんで俺もちょっと限界きてるんでね」
「いれても大丈夫だ、富樫」
「そりゃあ無理だぜ先輩」
「ひぐっ」
「な?指一本いれただけできついだろ?」
「…」
「先輩もちゃんと気持ちよくなるようにしねぇとな」
「可愛い子犬が雄の匂いがプンプンする成犬になったみたいだな」
「ぶっ、もちっとマシな表現ねぇのかよ」
富樫は入れた指を出し入れしその数を2本から3本に増やし中を掻き回した。
「んひっ!」
「だいぶ解れたみてぇだが…ちっとまだきちぃわこりゃ」
富樫は舌を尖らせ指と同時に挿入する
「あうっ…」
センクウは戒められた両腕で空をかいた。
「富樫っ!もういいから入れろ!」
「押忍!先輩」
富樫はシャツを脱ぎ捨て自分も全裸になった。
その彫刻の様な均整の取れた美しい体があらわになった。センクウは息を飲む。
「綺麗だ」
「はぁ?それはあんたの事だよ、さっき言ったろ」
自覚のない富樫にセンクウは苦笑する。
「先輩いれるぜ」
富樫はゆっくりとセンクウを傷つけないように自身を埋め込んだ。
「あっ、うっ!」
「こりゃ…思ってたより…きつい」
「ううっ…くっひっ」
「…喰い…ちぎられそうだ」
「富樫っ!」
センクウは自由の効かない手を富樫の方へのばす。
「ちっ!」
富樫は戒めをといてやりセンクウの背中に手をいれ抱き起こし座位で下から突き上げた。
「あっ!あっ!」
「くっ!もう!俺もいきそうだ」

「…っは」
「くっ!」
富樫はセンクウの中で果てた。
2人はそのまましばらく動けなかった。
「っあんた…すげぇな」
「なにがだ?お前のほうが凄いぞ」
「あんた、軽くしようなんてゆうけど一体どんだけと経験あんだよ」
「わたしは今のが初めてだが非常に気持ちがよかったぞ、流石は富樫だ」
「…うそだろ?」
「いや、本当に気持ちよかったぞ」
「いや、そこじゃなくて初めてってとこ…ああ男が初めてってことか?」
「いや」
「だってあんた欲望に正直って」
「そうだ、欲望に正直だからお前以外としたくない」
「…」
富樫はあきれた。これ程の美形だ男も女もほっとかないだろう。それなのになんでまた自分なんだろうか?もっと相応しい美男美女がいただろうに。
「なんで俺なんかなんだよ」
「お前自分のことそんな風に言うが、密かにお前は競争率が高いのだ」
「んなあほな、けど…先輩のお初頂いたんでちゃんと大事にします!」
「うむ、それでわ今度からは最低5回は行うように」
それは流石にお互い、いい年なんだから堪えるだろと思う富樫だった。
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ