novel

□センクウ×富樫♀
1ページ/5ページ

相も変わらずのむさ苦しい男根寮に爽やかな朝がやってきた。
田沢、松尾、秀麻呂の三人を毎朝悩ませる恒例行事がある。
それは桃、富樫、虎丸の三人をたたき起こすことである。
この三人恐ろしく寝起きが悪く田沢達がいなければ毎日遅刻であろうことは明白だ。
今日も今日とて前出の三人が後出の三人を起こしにかかっていた。
すでに桃と虎丸は起床済みで残すは富樫のみだった。
「おい!富樫!富樫!おきんか!!」
松尾が胸の上に手を置きゆすろうとするその時だった
むにゅ
「うん?むにゅ?」
「う〜ん」
富樫が寝返りを打ち布団が肌蹴た。
「う…う…」
松尾が言葉を失う
「どうしたんじゃ?」
「どうしんだよ?」
田沢と秀麻呂がのぞき込み
「…」
「…」
二人揃ってまわれ右して桃の方に向き直る。
「あ、あれ、あ、あれ」
桃が相変わらずの無表情で富樫に近づきのぞき込む。
「…」
次の瞬間流石の桃も固まってしまった。
「う〜ん、よう寝たわ〜」
富樫が伸びをしてむくりと起き上がる。
「いかん!!富樫!」
桃が慌ててシーツを肩から被せる。
「あ〜ん?なんじゃあ?」
「富樫自分の体をよく見てみろ」
「どういうことじゃ桃?」
富樫は桃に言われたとおりに顔を下に向けて自分の体を確認してみた。
「う、う、うあああああああ…うううあ」
「一体どうなっとるんじゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
富樫の絶叫が男根寮に響きわたった。
「なんじゃあ、富樫女になっちまっとる!がっはははは」
誰もが思っていて口に出せなかった事実をさらりと述べてしまった虎丸であった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ