novel

□富樫+虎丸
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富樫は弟キャラであるため彼を好いている人物からは相当可愛がられている。
本人自身も甘え上手である。
そしてかなり危なっかしいので放っておけなくなり庇護欲をかきたてられる。
ただそんな彼よりもっと危なっかしく甘え上手で庇護欲をかきたてられる存在があった。
普段みんなから可愛がられる富樫自身が愛して止まない者それが虎丸だった。
「虎ぁ、ほれ顔洗ったか?歯磨いたか?まだ飯くってんのか!?」
「言うとるそばから寝るな!!」
「やかましいのう富樫はぁ」
(そそっかしのがそそっかしいのを面倒みとるのぅ…)
そんな微笑ましい目で仲間達は見ていた。
「やかましいとは何じゃ!やかましいとは!わしはお前の為をおもうてじゃなあ」
「顔ぐらい洗わんでも死なんわ、何女みたいなこというとるんじゃ〜」
「そういう問題じゃないわ!!」
まるで母親の富樫とまるで息子の虎丸
今日もワイワイ言いながらなんとか富樫は虎丸に身支度をさせて送りだした。
「大変だな、富樫、まるでお母さんだな」
「桃か、お前大変と言いつつ笑っておらんか?それに母さんじゃない、あんちゃんじゃ!あいつはもちっとしっかりしてくれたらのう…心配で仕方ないわ」
それをお前が言うか…と思わず苦笑してしまう桃だった。

「そうじゃ、明日は祝日で休みじゃなあ」
「そう言えばそうだった、勤労感謝の日だな、楽しそうだな虎丸」
「おお!そりゃあ休みは嬉しいに決まっとる!桃は違うんか?」
「まあ、それなり…だな」
「それにしても勤労感謝の日って何の日だ?」
「普段は自分の為に働いてくれてる人へ感謝を送る日だ」
「へ〜、じゃあ俺は富樫に感謝だ!」
「…」
「なんじゃ?」
「いや…お前案外まともじゃなあ」
「なんじゃい、そりゃあ、なあ桃ぉ」
「感謝の気持ちを伝えるって具体的にどうするんじゃ?」
「まあ、何かプレゼントするとかだろうなあ…でもようは何時もありがとうと言う気持ちが大切だな」
「感謝の気持ちかぁ…」

「プレゼントか、俺金ないしのう…富樫なんか欲しいものあるのかのぅ」
虎丸は勤労感謝の日に富樫に何かしてやれんもんかと思い悩んでいた。
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